Episode

秘密の恋、始めました

見つめる

やった!間に合った!!

彼の姿が…

彼の顔が見れた



仕事終わりに電話した時


「もしかしたら今日行くかも」


って教えてくれた彼

そういうとこ優しいんだよなぁ





「ど~も」





周りに人がいるから

頬が緩まないように必死にガマンして

平然を装って彼に挨拶

運転席の窓が空いてるから

彼の顔が良く見える





逢いたくて…

顔を見たくて堪らなかった彼の姿

彼の傍まで行きたかったけど

彼に触れたかったけど…

グッと堪えて




周りに誰もいなくなったのを確認して

運転席に座る彼を見つめる






あ~やっぱりかっこいい




好き


大好き



そう思う






やっぱり私の大好きで愛しい人

くっつけるでしょ

彼の車の隣に停めて…

彼が私の車の後部座席に乗り込む

いつものように背もたれを倒して

くつろぐ彼


「出てこれたんだ😊」


そう言いながら

私も後ろに移動して

すぐさま彼に、ぎゅーってくっついた

そしたら


「ちょっと待ってよ。今、暑いから暑くなくなったらくっついて!」


そう言って背もたれから起き上がった彼


「やだ!くっつきたいの」

「今、暑いんだって」


そう言うから

笑いながら彼の背中にくっついた



でもね。ムリムリ!

くっつきたいんだもん

ずっとあなたに触れたかったんだから

ぎゅーって抱きつきたかったの





背中越しに彼の温もりを感じる




しばらくして背もたれに体を倒したから

すかさず彼にぎゅーってくっついた



「だからまだ暑いんだって!」


って言いながら再び体を起こす彼



「いいもん!いいもん!ふ~んだ」


ってそっぽ向いて拗ねてみた

そしたら



「今、ベタベタくっつかなくても後でくっつけるでしょ?!」


って彼




「後でくっつけるでしょ」





嬉しいなぁ




“後”でくっついていいんだ

てか、くっついていいんだ





そんなこと言う彼じゃなかったのに



ほんと甘くなったな。彼😳

約束

また



かもしれない




ができた





「逢いたいの」


と駄々をこねる私に


「今日は時間が読めないんだよな。まだ△△も終わってないし。だから○日ね」


って彼


「でも××××でしょ?気分悪くならないの?」


って聞いたら


「気分悪くなるよ(笑)でもとりあえず○日で。(仕事が)わかんねーけど」


だって






やったぁ!





かもしれない




だけど…

嬉しいな






今回も叶う気がする







彼も私も

おんなじ気持ちだから…