Episode

秘密の恋、始めました

それだけなの?

「それだけ😊」


って私。



「それだけなの?」


って彼。



私が彼と話したいって思うように

彼もまだ私と話したいって思ってくれたのかな…




やっとあなたの声が聴けたから


嬉しくて


それだけで満足しちゃったの




先週の朝、電話した時も

ついこの前、電話した時も

仕事が忙しすぎて

ちょっとしか話せなかったでしょ

最近ゆっくり話せてないからさ

あなたとお話したかったの

あなたの声を聴きたかったんだ

だから声が聞けただけで満足




久しぶりに話すから


ワタシ何だか少し照れちゃって


何話そうか悩んじゃった





話したいこと聞きたいこと

いっぱいあったけど…

彼の声を聞いたら

そんなのどうでもよくなって

ただただ幸せな気持ちになった

それに彼、お仕事中だし

お店の中だって言うから

あまり長くお話し出来ないな…

って思ったの

だから


「それだけ」


って言ったのに



「それだけなの?」


って嬉しかったなぁ…。

ただそれだけ

「少し待っててくれる?」



そう言えば良かった




そしたら会えたのに…




でも3連休ずっと仕事で疲れてる彼を


いつまで待たせるか分からなかったから


言わなかった










会いたかったな…



彼に触れたかった…



ぎゅーってくっついて



彼の温もりを感じながら



たくさん話をしたかった






期待してた分だけ


落ち込みようも半端じゃない






今度ね




彼は、いつも変わらない



私だけが逢いたくて


ジタバタしてるみたい


彼は逢いたいって思ってないのかな…


そんな余計なことまで考える






でもこの前



×××にして




ってメールが来たから…



逢えること楽しみにしてくれてたのかな



もしかしてあの日以来…



そう思った



最近は以前に比べて


だいぶ早く帰れるようになった彼


奥さんも起きてるって言ってた


だから………さ…




でも


×××にして



って…



それって私を求めてくれてるってこと




そう思うと何だか嬉しい😳






それに…




かもしれない…


がある










逢いたい時に逢えるのが当たり前じゃないのは


分かってる


でも逢えるチャンスがあるなら逢いたい


そう思う


だって好きだから…


好きだから逢いたい


好きだから触れたい


そう思う




彼も同じように思ってくれてるのかな…





「俺、ハッキリしてるから」



そう言う彼が


忙しくても毎回時間を作って逢ってくれる




それって…



私と同じ気持ちだから


逢ってくれるんだよね




今回はタイミングが合わなかっただけ



ただそれだけ…







そんなことを思った夜

秘密の会話

「ねえねえ😊」



そう言いながら


後ろ手に持ったコンビニの袋をカサカサ


それに気付いた彼。


小さな声で



「サンキュー」



って言いながら受け取ってそのまま後ろへ。







「コーヒーなくてごめんね」



「大丈夫」






2人だけの秘密の会話