Episode

秘密の恋、始めました

逢瀬

「ちょっとなら出られる。着いたら電話して」





そう言って電話を切ったのに。



いつもの場所に着いて電話をかけた時

見覚えのある車が停まってるのが目に入った



もしかして…??




ナンバー見たらやっぱり彼の車






そのまま彼の車の隣に停めて

隣を覗いたら彼が気づいた。

助手席の窓開けて


「あれっ?もういる。早くない?」


って言ったら


「今、着いた。何言われるかわかんねーから出られる時に出てきた。ちょうど○○いないし」


だって。




「今日、店番??」

「今日は違う。○○行く用事ある」

「そうなんだ」




彼がタバコを吸ってから私の車の中へ

彼にぎゅーってくっついて

幸せな時間



「いやー。早く出てこれて良かった😊」



って彼。





ふふふ😊

こんなセリフ

前は絶対言わなかったのにね

彼のひと言ひと言に幸せを感じる




私もね

まさかこんなに早くから逢えるなんて

思わなかったよ

ありがとう😊

ちょっとだよ

「ちょっとなら出られる」




そう言ってたのに…。







「もう戻る??」

「まだ平気。早すぎると逆に怪しまれる」




「そろそろ戻っちゃう??」

「もうちょい大丈夫」





結局2時間も逢えた。





「ちょっとだよ」


って言ってたのに。



私から電話した時なんて


「書類山積みだし、出れるか分からないよ」


そう言ってたのに。



「なんて言って出て来たの?」

「ちょっと出てきまーすって言って出て来た」



だって。

ホントは、お店にいなきゃいけないのに…。



私の


逢いたい


に応えてくれた。




彼にぎゅーってくっついて、たくさんお話して…


彼の大きな背中に抱きついて…


彼に抱きしめてもらえて…


彼の温もりをたくさん感じた。


彼のことが愛しくて…



大好き



が、溢れた














とっても幸せな時間だった。

ぎゅー

別れ際、彼に抱きしめて欲しくて

両手を広げた私。


「(笑)なにそれ?」


何も言わずぎゅーしてアピール(笑)


「(笑)だからなにそれ?」

「ぎゅーして」

「ぎゅー?!」

「うん!ぎゅーして」



まったく!というような顔して

私の方を向いて片手を広げてくれた彼。

嬉しくて抱きついたら

ぎゅーって抱きしめてくれた。




「好きだよ。大好きなの」



思わず溢れた。




「何でそんなに?」







…それはね。

あなただからだよ。

あなただから好きになった。






「ずっとそばにいてね」


「いるでしょ」




嬉しいな。ありがとう。